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美術館・博物館・名建築のススメ

その171:竹久夢二伊香保記念館

*基本データ

場所:群馬県 伊香保

行った日:2023/10

美術館URL⇒伊香保 観光なら竹久夢二記念館(大正ロマンの森)|伊香保 観光なら竹久夢二記念館(大正ロマンの森)|公益財団法人 竹久夢二伊香保記念館 (yumeji.or.jp)

街道沿いにありますが、ここから入ると広い駐車場に行き着くまでに、極端に細く急な坂道を下ることになるのでおすすめしません。伊香保方面から来ると館の手前に広い駐車場へ続く道があります。(少し距離はありますが、伊香保の石段から徒歩でも来れます)

竹久夢二の作品鑑賞だけではなく、訪れた誰もが楽しむことができるような配慮が感じられます。「一般公衆のレクリェーションに資する」ことも博物館(美術館含む)の業務ですが、観光地にある美術館として十分にその機能を果たしています。

作品は撮影不可。

竹久夢二《黒船屋》1919年

特別公開期間にしか観ることはできません。

竹久夢二榛名山譜》1931年

榛名富士と春の女神、佐保姫が描かれ、右上には「久方の光たたえて匂うなり 榛名の湖に春たちにけり」と詠まれています、モデルは笠井彦乃でしょうか。秋の女神、立田姫を描いた立田姫》1931年と対になる作品と言われています。

竹久夢二《青山河》1932年

夢二のアメリカ滞在時に描かれた油絵。屏風の裏には作品名と「山は歩いてこない やがて私は帰るだろう 榛名山に寄す」という言葉が書かれています。夢二は、交際を禁じられた恋人の笠井彦乃を「山」、自分を「河」と表し、ひそかに手紙を交わしていました。その後、2人は京都で一緒に暮らし始めますが、1年もたたずに彦乃は肺の病に倒れ、親元へ連れ戻され短い生涯を閉じます。画面の背景に描かれた「山」は榛名山、対角線上に描かれた人物の胸には「河」が流れています。