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その54:円山応挙から近代京都画壇へ ~応挙館

*基本データ

場所:東京藝術大学大学美術館

行った日:2019/9

展覧会URL⇒円山応挙から近代京都画壇へ | 東京藝術大学大学美術館 The University Art Museum, Tokyo University of the Arts (geidai.ac.jp)

f:id:descri:20210723084413j:plain 円山応挙松に孔雀図》1795年(部分)

兵庫県美方郡香美町高野山真言宗大乗寺にある応挙が晩年に描いた16枚の襖絵の一部分。応挙は、完成後、数ヶ月で亡くなりました。金箔地に墨の濃淡のみで描かれていますが、松の葉は緑色に見えるのが不思議です。

学園祭が開催されていました。

今回の展覧会とは関係がありませんが、東京国立博物館には、庭園に「応挙館」があります。

応挙館は、尾張国(現在の愛知県大治町)の天台宗寺院、明眼院の書院として1742年に建てられ、後に東京品川の三井物産創設者、益田孝(鈍翁)邸内に移築、1933年に東京国立博物館に移されました。分割された《佐竹本 三十六歌仙のくじ引きが開催された場所としても有名。室内に描かれている墨画は1784年、円山応挙が明眼院に眼病で滞留していた際に描かれたものであると言われています。

円山応挙朝顔狗子図杉戸》1784年

応挙館の廊下を仕切る杉戸絵。たまに東京国立博物館本館に展示されます。

朝顔の花の青と葉の緑が、夏の朝のすがすがしさを感じさせます。子犬はとても愛らしい。