*基本データ
行った日:2023/10
平山郁夫シルクロード美術館は、平山郁夫氏が設立したシルクロード研究所が母体となっています。平山郁夫氏の個人美術館ではないため、絵画の展示数は多くはないのですが、素晴らしい大作や平山氏が収集したシルクロードに関する貴重な資料を鑑賞することができます。
オランジュリー美術館のモネの部屋から着想を得たという展示室。
このような形で平山氏の代表的な作品を鑑賞できるのは、おそらく日本でもここだけかもしれません。
《シルクロード行くキャラバン 西・月》2005年
《アフガニスタンの砂漠を行く・月》2007年
《パルミラ遺跡を行く・夜》2006年
《行七歩》1962年
平山氏のアトリエが再現されています、イーゼルの作品《病室の窓辺の花》は絶筆だそうです。
東京国立博物館 東洋館に展示されているものと同種の貴重なガンダーラ仏がたくさ展示されています。写真はありませんが「正倉院展」で見たような貴重なガラス器もたくさん展示されています。(このようなものを個人で収集することができるなんて・・・)
この2-3世紀の仏陀像は、まだ「螺髪」ではなくウェーブのかかった髪型をしていて、顔立ちもギリシャ彫刻の流れが残っています。
7世紀の仏陀像になると、髪の毛は「螺髪」に、顔立ちも東洋的になってきています。ガンダーラ(現パキスタン)で生まれた仏像芸術は、シルクロードを通って日本へ伝わります。
ミュージアムカフェ「キャラバンサライ」。ホームページに「三方ガラス張りの明るい店内から、JR小海線の甲斐小泉駅や、八ヶ岳、南アルプスの眺めを楽しむことができます」とありましたので楽しみにしていたのですが、三方ガラス張りがパーテーションとスクリーンで隠され、カフェから外の景色は全く見えません。特に八ヶ岳が見える側のパーテーションはかなり頑丈に作られています・・・。何故?(桃のジュースは美味しかったのですが・・・)