*基本データ
行った日:2021/12
笠間日動美術館 URL ⇒笠間日動美術館 (nichido-museum.or.jp)
1972年、日動画廊創業者 長谷川仁 氏によって郷里である笠間市に開館。企画展示館・パレット館・フランス館の3つの建物と野外彫刻庭園があります。この美術館は個人的(もと画商なので?)に大変興味深く、高速で2時間以上かかりますが何度か来ています。長谷川氏が売らずに手元においた名品や、画家が使っていたパレットのコレクションはここでしか見られません。
企画展示館 側の入り口。
企画展でシルバニアファミリー展がやっていました。
フランス館とは3階 野外通路でつながっていて、途中にティールームがあります。
「カフェ・ド・ローブ」 キーマカレー 美味しい。
オープンスペースもあります。
屋外通路を抜けると1枚目の写真のような素晴らしい景色が開けます。
屋外庭園。
菊池一雄《ながれ》1978年 (目が合ってしまいます)
フランス館 側の入り口から見たところ、向かって右がパレット館、左がフランス館。
パレット館入り口。
約230点ほどが展示されています、画家と特別な関係にない限り収集するとはできないものなので、パレットコレクションは国内でここだけだと思います。
桐生照子《パレット》
以前、桐生先生の展示会をお手伝いさせていただいたことがあります。
桐生先生の作品を自宅に飾っています。
清原啓一《パレット》
以前、清原先生の展示会もお手伝いさせていただいたことがあります。
清原先生の作品も自宅に飾っています。
フランス館入り口、1階には長谷川仁・林子記念室、デッサン室、ミュージアムショップがあります。デッサン室にはピカソの作品が何点もありますが真筆なのでしょうか?(本物です、あたりまえです)
高瀬好山《金工自在置物》
記念室には興味深いものがたくさん展示されています。
階段を上がると踊り場にブールデルの作品があります。
アントワーヌ・ブールデル《暁の乙女》1899年
そして2階の展示室には数々の名品が展示されています。フィンセント・ファン・ゴッホ《サン=レミの道》1890年
33.5×41.2㎝、サン・レミの青い空と強い日差しの中を1人の女性が歩いています。空や右側の植物、道の影などはやや規則的な筆致で表現されていますが、左側の樹木には特徴的なうねる筆致が見られます。精神が壊れていくなかで、まわりの風景はかろうじて形がわかるくらいなのに画面中央の小さな人物はその性別や動きまでがわかるように描かれているのは、画家の意識がそこにあったからなのでしょうか。この作品が描かれた年の7月、ゴッホは自ら命を絶ちます。
フェルナン・レジェ《時計のある構図》1938年、《歩く花》(立体作品)
《歩く花》は大きな作品が、箱根 彫刻の森美術館 ⇒箱根 彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM (hakone-oam.or.jp)や、福島県立美術館 ⇒HOME - 福島県立美術館ホームページ (fcs.ed.jp)に野外展示されています。
自宅でも「歩く花」が元気に歩いています。
フランス館の屋上に「遅かったね、待ってたよ」と語りかけてくるような作品があります。
阿部鉄太郎《waiting am 11:57》2008年
笠間の自然の中で1日ゆっくり楽しめる美術館です。