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美術館・博物館・名建築のススメ

その81:水戸芸術館 佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在

*基本データ

場所:茨城県 水戸市

行った日:2021/12

水戸芸術館 URL ⇒水戸芸術館 (arttowermito.or.jp)

展覧会 URL ⇒佐藤雅晴 尾行-存在の不在/不在の存在|現代美術ギャラリー|水戸芸術館 (arttowermito.or.jp)

f:id:descri:20211206095803j:plain水戸芸術館は1990年に開館、設計は磯崎新 氏。コンサートホール、劇場、現代美術ギャラリーの3つの専用空間で構成された複合文化施設になっています。100メートルのタワーにはエレベーターがあり展望室にのぼれるのですが、今はコロナのため見学中止になっています。以前この場所には小学校がありその跡地に建設されました。現在周辺が再開発されていてどのような景観になるのか楽しみです。

f:id:descri:20211206100320j:plain中心に芝生のきれいな広場があります。(コロナのせいなのか誰もいません)

f:id:descri:20211206100530j:plainカスケードには大きな石が吊り下げられています。これは水戸という地名にちなんで水の要素を建築的に表現したものだそうです。本来は左右から水が噴射されているのですが今日は出ていませんでした。

f:id:descri:20211206100610j:plainエントランスホールの2階にはパイプオルガンが設置されています。週末には入場無料の「プロムナード・コンサート」が開かれているそうです。

現代美術ギャラリーでは「佐藤雅晴 尾行 存在の不在/不在の存在」の展示が行われています。

現代アートは自己主張が強く室内で個別に展示されている作品を見るのは苦手なのですが、1994年にこちらで開催された「 ジェニー・ホルツァー ことばの森で の今までにはなかったオープンなエントランスホールを使った展示にはとても感動した記憶があります。⇒ジェニー・ホルツァー[ことばの森で]|現代美術ギャラリー|水戸芸術館 (arttowermito.or.jp)

今回も展示方法も作品も素晴らしい、通過しながら異空間へ案内されるような感覚になります。

f:id:descri:20211206100820j:plainアニメーションの作品を見ていると現実と非現実が行き来し、その境がなくなってしまい、その前を離れると現実に戻るということの繰り返しです。

f:id:descri:20211206100850j:plain《うさくま☆占い》こんな楽しみも準備されていました。

子ども向けガイドも配られていますが、各コーナーの注目ポイントが書かれていて鑑賞のガイドとしては大人でも十分楽しめます。

f:id:descri:20211206114414j:plainこのガイドを手に子ども達が作品を見て回っている姿を想像すると、水戸芸術館のスタッフの方々がどこを見ておられるのかがわかるようです。(美術館・博物館の鑑賞スキルをあげたい自分にとってこのガイドは永久保存版です)

f:id:descri:20211208161316j:plainイサム・ノグチ《プレイスカルプチュア》遊具彫刻

水戸市南町の「まちなか・スポーツ・にぎわい広場(M-SPO)」に設置されています。もちろんまたがってみました。