*基本データ
行った日:2023/5
美術館URL⇒十和田市現代美術館 | Towada Art Center
十和田市現代美術館に展示されている作品のほとんどは2008年の開館にあわせて制作されたもので、展示室もその作品専用の空間になっています。こちら側の大きな窓の箱型の建物はミュージアムショップとカフェスペースです。
美術館の設計は西沢立衛氏。各作品に合わせた大小の展示室がガラスの廊下でつながっている「分散配置」により、中庭のような屋外展示スペースが確保されています。チケット売場でもらうパンフレットに説明が載っている作品はすべて展示されているので、見逃さないようにするにはパンフレットを見ながら鑑賞するのがおすすめです。(もちろん観たいものだけ観るのもありです)
チェ・ジョンファ《フラワー・ホース》
美術館のある官庁街通りは、戦前には旧陸軍軍馬補充部があったため「駒街道」と呼ばれているそうで、街道沿いには馬関係の彫刻が多数展示されています。
壁画はポール・モリソン《オクリア》
椿昇《アッタ》
コスタリカに生息しているハキリアリがモチーフになっています。ハキリアリは切った葉で菌床を作りキノコを栽培してそれを食べるので、別名「農耕をするアリ」と呼ばれています。
こちら側からはアナ・ラウラ・アラエズ《光の橋》が見えます。アッタが道行く人を睨んでいます。
森北伸《フライングマン・アンド・ハンター》
夜になるとライトアップされます。
山極満博《あっちとこっちとそっち》
凍りついたマーモット、笑えます。
ジム・ランビー《ゾボップ》
エントランスの床の模様はビニールテープで描かれています。
ロン・ミュエク《スタンディング・ウーマン》
ソ・ドホ《コーズ・アンド・エフェクト》
栗林隆《ザンプランド》
ザンプランドはドイツ語で湿地帯の意味。アザラシが覗き見た景色をイスに登って見ることができます。
美術館閉館後に前を通ったら職員さんが植物に水やりをしていました。
《光の橋》の中をゆっくり歩くと、流れている音色とともに生まれ変わるような不思議な感覚が体験できます。
塩田千春《水の記憶》
十和田湖にあった古い木船を使用しているそうです。展示室がちょうどよいサイズ感です。
名和晃平《PixCell-Deer#52》
十和田市現代美術館では、各展示ごとに驚きがあり、現代アートを体感できるテーマパークのようで、難解な現代アートがぐっと身近に感じられます。
奥入瀬ガーリックポークとりんごのカレー、地産地消、驚くほどおいしい。ん!前方に見える赤い屋根の太った家は?
まちなか常設展示へと続きます。エルヴィン・ヴルム《ファット・ハウス》《ファット・カー》2010年
中では家がしゃべっている映像が流れています。
草間彌生《愛はとこしえ十和田でうたう》2010年
公園のような場所に草間さんの作品があります、なんとうらやましい。
歌っています。
インゲス・イデー《ゴースト》《アンノウン・マス》2010年
白い箱のような建物はトイレです。水銀のようなものが流れ落ちていますが液体ではありません、正体はトイレに入って窓の外を見るとわかります。
まだまだ続きます。夜間はライトアップされています。
夜間も敷地内を歩くことができます。
かぼちゃの中に入ることができます。
中はこうなっています。
見どころ満載。現代アートの展示方法について大変参考になる美術館だと思います。