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その139:山口蓬春記念館

*基本データ

場所:葉山 県立近代美術館近く

行った日:2023/3

記念館URL⇒山口蓬春記念館 (hoshun.jp)

山口蓬春は、大正15年に東京美術学校西洋画科に入学しますが3年後に退学し、日本画科に再入学します。卒業後、新興大和絵会に加わります。

「蓬春こみち」という名前でが、近い間隔でマンホールもあり、道の形からして暗渠でしょうか?

見るからにセキュリティがしっかりしていて、SECOMではなく全日警のステッカーが貼ってあります。記念館は「JR東海生涯学習財団」という公益財団法人が運営しているのでJR東海と業務提携している全日警が警備を担当しているのでしょう。

階段を登っていくと玄関があります。

玄関も室内も普通のお宅へお邪魔した感じです。

部屋の窓からの眺めはこんな感じです。

画室に行く廊下の右側に展示室が3部屋あり「山口蓬春・新興大和絵会の時代」という特別展が開催されています。新興大和絵会の主旨のなかに「古い大和絵のなかにある日本画本来の民俗的伝統に帰るものであると思ひます」とあります。新興大和絵会は昭和6年に解散してしまいます。

群青・緑青・辰砂の鉱物と岩絵の具。これらを使った色鮮やかで濃淡のある作品が新興大和絵会の特徴です。記念館のHPで作品の画像がたくさん見られます。鮮やかな色彩を大胆に使って繊細に描かれています。

画室。再現ではなく制作環境がそのまま残され見学できる施設は貴重です。南側に窓がありますが、制作時は大きな障子で仕切られます。《楓》1968年の複製があります。

北側の窓。外の木は紅葉です。