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その78:伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」

*基本データ

場所:東京国立博物館 平成館

行った日:2021/10

展覧会 URL ⇒東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」 (tnm.jp)

f:id:descri:20211119083641j:plain左)薬師如来立像 平安時代 法界寺

右)薬師如来坐像 平安時代 願興寺(蟹薬師)(部分)

法界寺の薬師如来立像は、延暦寺 根本中堂に安置される最澄作の秘仏本尊に近い姿と考えられていて、像内に最澄自作の薬師像を納めています。

展覧会では最澄が創建した比叡山 延暦寺における日本天台宗の開宗から、東叡山寛永寺が創建された江戸時代に至るまでの天台宗の歴史が紹介されています。東京国立博物館の敷地はもともとは寛永寺の境内だったので、ここで「伝教大師1200年大遠忌記念 特別展」が開催されることはとても意味のあることだと思います。展示の最後には深大寺蔵の慈恵大師(良源)座像 に圧倒されます。

f:id:descri:20211119084820j:plain東京国立博物館 平成館は1999年 今上陛下のご成婚を記念し開館しました。本館には便殿という旧貴賓室東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 便殿(旧貴賓室) (tnm.jp) がありますが、平成館には皇族方がお出でになられたときの新しいご休憩所があるそうです。都市伝説です)入って左側に飲食が可能なラウンジがあります。

f:id:descri:20211119084850j:plain撮影スポット

比叡山 延暦寺の根本中堂を再現したもの。真ん中に最澄薬師如来立像が安置されている逗子、向かって左より子神・帝釈天梵天・丑神、前段には3基の不滅の法灯。

f:id:descri:20211119083701j:plain薬師如来坐像 平安時代 願興寺(蟹薬師)

蟹薬師の名前の由来は、庵の近くの池に数千の小蟹に乗った薬師如来像が現れたことからそう呼ばれるようになったそうです。その薬師如来像は、こちらのご本尊の像内に納められているとのことです。ちなみに願興寺の紋章は「蟹牡丹」だそうです。

f:id:descri:20211119104714j:plainおかざき真理さん画。

f:id:descri:20211119105429j:plainラウンジにて。

f:id:descri:20211119105517j:plain各寺院の御朱印