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その10:プーシキン美術館展-旅するフランス風景画

*基本データ

場所:東京都美術館

行った日:2018/5

展覧会 URLプーシキン美術館展──旅するフランス風景画|東京都美術館 (tobikan.jp)

f:id:descri:20210529181614j:plainクロード・モネ《草上の昼食》(部分)1886年

実際の作品は130×181cmの習作。森の木漏れ日の中で7人の男性と5人の女性が昼食を囲む様子が描かれています。印象派の作品らしく食事の下に敷いてある布や女性のドレスに降り注ぐ光、背景の木々の葉に反射する光などが豊かに表現されています。マネの同名作品から刺激を受けたとありますがモネの作品からはスキャンダラスな雰囲気は感じません。でもよく見ると手前の大きな木の幹に「ハートに矢が刺さっている落書き」が書き込まれているのは?

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f:id:descri:20210529195017j:plainアンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年

場所は熱帯の密林でしょうか、画面中央にジャガーと白い馬がいます。馬がジャガーに襲われているという緊迫した状況であるにもかかわらず、ルソーが描く写実的ではない様式化されたような絵画は、どこか素朴で穏やかな時間の流れを感じさせます。

ちなみにここは記念写真を撮る場所です。 ジャガーに襲われている馬の場面さえも「映え」スポットにしてしまうルソーとは?