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美術館・博物館・名建築のススメ

その178:テオ・ヤンセン展

*基本データ

場所:千葉県立美術館

行った日:2023/12

展覧会URL⇒ 開催中の展覧会 - 千葉県立美術館 (chiba-muse.or.jp)

JR千葉みなと駅から歩いて10分。

千葉県立美術館

1974年開館、設計は大高正人氏。大高建築は1970年半ばから三角屋根が多くなりましたが、ここもその一つ。まずは建築を観て回ります。

一番大きな三角屋根はこの柱で支えられています。柱は階段にもなっていて2階(?)に上がれるようになっています。ビーストがいます。

周りはこのような柱で支えられています。ここ(第7展示室)は通常広いホールになっていますが、今は簡易的なパーテーションで仕切られています。

郡司和夫《天使》1978年

展示台は柱の形に切り込まれていていたり、天使が串に刺されていたりしています。(笑)

県民アトリエ棟。機能的・・・ではなさそうな内部。

外の四角いものは雨水桝のようなものかもしれない。(機能的であるような、ないような)三角屋根から落ちる滝のような雨水も見てみたい。

角がとがっています。

磨き出されていないコンクリートの壁。

中庭に出ることができます。

大高建築ではあまり見たことがない池がありますが、やはりカクカクしています。

テオ・ヤンセン展会場入口写真・動画、ともに撮影可能です。SNSでぜひ拡散をお願いします。」とあります。(これですよ!これ)掲示されている解説だけでなく、SNSなどで、他の方がどこに注目して、どんな感想を持ったかを知ると、より鑑賞が深まります。

テオ・ヤンセン氏が作る、風の力で生き物のように動く巨大アート作品、ストランドビーストの展覧会。右側の展示では、ストランドビーストの仕組みを実際に動かすことができます。

仕組みは複雑なのですが、レバーを回すとすべての部品が生き物のように動き、一番下のえんぴつで図形を描きます。これだけではなく・・・

会場内にミニビーストをうちわの風で動かすことのできるスペースが準備されています。だけではなく・・・

《アニマリス・オルディス》2006年

こちらの展示では実際にビーストを手で押して動かすことができます。(もちろんやってみました、笑いが止まりません)だけではなく・・・

巨大なビーストを動かす実演も行われています。

《アニマリス・オムニア・セグンダ》2018年

《アニマリス・アデュラリ》2012年

《アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ》2013年

《アニマリス・リジデ・プロペランス》 1995年

《アニマリス・ミミクラエ》2019年

《アニマニス・ウミナミ》2017年

《アニマリス・カリブス》2018年

小学校3学年理科の「風やゴムの力」という授業で、送風機を使ってほかけ車を走らせる実験があります。(地元の小学校で理科支援員などをやっています)その実験の中でミニビーストを動かせば児童は大喜びだろうな・・・などと考えましたが、こちらがメインになってしまいそう。(でもきっと記憶には残るでしょう)

カフェレストラン Shirayuri 。テオ・ヤンセン展にちなんで、オランダ国旗の赤白青のリボンでデコレーションされています。

11時ごろに行ったのですがランチメニューは11時30分からとのことでカレーになりました。(行かれる方はご注意を)12時すぎに前を通ったらほぼ満席した。(平日なのに大人気です)

最後に浅井忠先生に一礼して駅に向かいます。千葉県立美術館は浅井先生の研究とコレクションでも有名です。昔、福岡のコレクターのお宅で浅井先生の油彩を見せていただいたことがあります、個人で所有しているなんて驚きでした。熊本ではコレクターの方から青木繁のデッサンを見せていただいたこともあります。(2作品とも図録に掲載されているものでした)

美術館ですが科学博物館のようでもあり、得るものの多い展覧会でした。