*基本データ
場所:埼玉県 比企郡 川島町
行った日:2022/1
遠山記念館URL⇒遠山記念館_Toyama Kinenkan (e-kinenkan.com)
遠山記念館は、川島町出身で日興證券(現SMBC日興証券)の創立者・遠山元一氏の邸宅だったところです。
敷地内に美術館があります。今回は展示されていませんが《佐竹本三十六歌仙絵 頼基像》所蔵で、たまに展示されます。
美術館入口。
入ると左右に小さな展示室があります。荻原守衛 《女》が迎えてくれます。これは昭和33年に鋳造されたものだそうです。
六曲一隻の屏風。「和漢朗詠集」の歌を書いた色紙36枚が、秋草図の上に貼り付けられています。筆者は、本阿弥光悦・松花堂昭乗とともに「寛永の三筆」とよばれる近衛信尹と伝えられているそうです。背景の秋草図は、デザイン的で琳派を思わせます。
左側の展示室。
伝俵屋宗達《大蟲図》江戸時代初期
「だいちゅうず」と読みます。「大蟲」とは中国における虎の古称の一つで、琳派の鈴木其一が箱書をしているそうです。
猫のようです。
前田南斉《蜀江文象嵌書棚》1938年
江戸指物で最高位の材とされる島桑を使用。
扉板の象嵌は木工家の木内省古によるもの。展示品は少数ですが、どれもすばらしい。
邸宅の建物もすばらしい。(以下写真多数)
玄関、茅葺。
田中針水《鏡獅子》
内蔵。
江之浦測候所「旧奈良屋門」の塀に似ていますが、こちらは「版築」ではないようです。
シンプルで機能的とは真逆の、部屋ごとに畳縁の色まで変えている建物、見ごたえ充分。