*基本データ
場所:埼玉県立近代美術館
行った日:2021/8
展覧会 URL ⇒2021.7.10 - 9.5 ボイス+パレルモ - 埼玉県立近代美術館 (spec.ed.jp)
ドイツ人作家 ヨゼフ・ボイス と ブリンキー・パレルモ の作品展。2人は師弟関係でした。
1982年開館の埼玉県立美術館はJR北浦和駅西口からすぐ近く、正面に見える林の中。
黒川紀章氏が初めて設計した美術館、建物全体がグリッド(格子)によって構成されています。黒川氏は国立新美術館も設計されています。右のほうに何か突き出しています。(正体は後ほど)
階段の所に白い人がいます。
左 ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968~69年、 右 《ジョッキー帽》1963年(写真はパンフレットより)
《ユーラシアの杖》L型の棒が4本並んでいます、その中の1本には鉄の丸棒が添えられています。《ジョッキー帽》はフエルト製の帽子の中に脂肪のかたまりが入っています。ボイスは戦争時に傷を負い、現地の人に脂肪とフェルトで治療してもらったそうです。それでこの作品に赤十字のようなマークがついているのでしょうか。いずれにしてもボイスと同じ経験をしないと作品の本当の意味は分からないのでしょう。(わからないながら売店でボイスの椅子の上に脂肪のかたまりが乗っている作品のポストカードを買ってしまいました)
映像作品《死んだウサギに絵を説明するには》では、金箔を顔に貼ったボイスが死んだウサギを抱えながら絵の説明をしているシーンが流れます。金箔を顔に貼ったボイスは如来か菩薩のようで、死んだウサギはボイスの芸術を理解できない自分でしょうか。
気を取り直して壁から突き出た棒を見に行きます。2階から3階へ上がる階段のおどり場にありました。
突き出た棒の正体は 田中米吉《ドッキング(表面)No86》1985年 という作品。まさに「ドッキング」わかりやすい。もう一つわかりやすい作品で締めくくります。
ソファー《マリリン》