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美術館・博物館・名建築のススメ

その142:第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap

*基本データ

場所:アーティゾン美術館

行った日:2023/4

展覧会URL⇒第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap | アーティゾン美術館 (artizon.museum)

2022年ヴェネチア・ビエンナーレの日本館で実際に展示された作品をヴェネチアに行かなくても観ることができる展覧会。ブリジストン創業者、石橋正二郎氏は現地の日本館建設資金を提供するなどヴェネチア・ビエンナーレとの関係が深い。

暗くて作品にぶつかりそう。

突然、レコードが光りだします、現代美術です。

同時開催

小出楢重のアトリエを再現、ここで画家と同じポーズをするという趣向。

小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924年

絵に描かれたものと同じ型のエラール社のグランドピアノ(1877年製)が展示されているという趣向、ここでも少し離れて同じポーズで写真が撮れます。(椅子なし)

ギュスターヴ・カイユボット《ピアノを弾く若い男》1876年

ジョルジュ・ルオー《裁判所のキリスト》1935年

新約聖書(マタイによる福音書 27.11-25)に、ローマ総督ピラトは、イエス様を十字架にかけ殺害しようとするユダヤの民衆に対しイエスの無罪を訴えるが、民衆は聞く耳を持たず「その血の責任は、われわれとわれわれの子孫の上にかかってもよい」と答えた、とあります。その場面でしょうか。以来、ユダヤ人国家のイスラエルが建国されるまでに1948年間かかりました。

ピェール=オーギュスト・ルノワール《少女》1887年

吉野石膏コレクションの《シュザンヌ・アダン嬢の肖像》1887年とモデルは一緒でそちらはアダン家が所有し、この《少女》のほうは画家の手元に残され、その後、松方幸次郎が購入しました。

佐伯祐三《休息(鉄道工夫)》1926年頃

岡鹿之助《セーヌ湖畔》1927年

空のやわらかな色彩と街の直線的な構図、どこを見ても考え抜かれています。

アンリ・ルソー《イヴリー河岸》1907年頃

上の作品と似ていますが、こちらはどこを見ても考えられていません。(語弊があります)

中村彝《自画像》1909~10年