*基本データ
場所:東京都美術館
行った日:2022/3
展覧会 URL ⇒ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展|東京都美術館 (tobikan.jp)
東京都美術館、当日券もあり、ゆっくり見られます。
ヨハネス・フェルメール《窓辺で手紙を読む女》1657~59年頃
83×64.5cm、初期の頃の作品で、フェルメールがこの画風を確立した最初の作品ともいわれています。開けられた窓から入る光の下で手紙を読んでいる女性が描かれています。壁には修復によって姿を現したキューピットの絵が掛けられ、手前には他の作品にも登場する織物のラグとデルフト焼の皿に盛られた果物が配置されています。仮面を踏みつけているキューピットの絵や皿からこぼれ落ちる果物、一番手前の半分に割られた桃はハイライトが置かれた手紙の内容を連想させます。緑のカーテンにあたる光、ラグと果物にあたる光、人物にあたる光、壁にあたる光は、見る者の視線を前方から後方へと誘導しながら空間の奥行きを感じさせ、窓ガラスには映っている女性の姿まで繊細に描きこまれています。作品全体に漂うしっとりとした空気感はフェルメールならではです。 bbbbあああ あ修復前 修復後
展覧会場内のミュージアムショップでは、修復前と修復後の2種類の絵葉書が販売されていて比較することが出来ます。
レンブラント・ファン・レイン《若きサスキアの肖像》1633年
52.5×44㎝、サスキアはレンブラントの妻、特徴的な明暗表現で主役を浮き上がらせています。描かれている表情からはお互いの親密さが伝わってくるようです。前回のメトロポリタン美術館展ではレンブラントの《フローラ》が展示されていました。こちらもモデルはサスキアではないかという説もあるそうですが《フローラ》が描かれた10年以上前にサスキアは亡くなっているそうです。