*基本データ
行った日:2021/12
小田原文化財団 HP ⇒小田原文化財団 (odawara-af.com)
江之浦測候所は現代美術作家 杉本博司氏が私財を投じて建設し、2017年秋に開館した施設。
見学は事前予約制(中学生以上、駐車場も予約制です )、見学時間は10時から3時間と13時30分から3時間の2回に分かれています。
くねくねとした道を進むと細長い看板が見えます。
駐車場に「甘橘山」の看板があり、そのわきに参道があります。
参道を登ります。途中に数々の仕掛けがあります。
見晴らしのよいカフェ(Stone age Cafe)が出来つつあります、楽しみです。
「明月門」を右手に見ながら進みます。(開館時間前なので閉まっています)
隣にある公園に「観桜台」があります。
上ると敷地内が見えます。
入口。
左側に「待合棟」、根府川駅以降トイレがないので、まずここに寄ります。
大好きな「劇場」がありました、見入ってしまいます。
NHKの大河ドラマで見たことがある文字。
右側に「夏至光遥拝100メートルギャラリー」(杉本氏の作品が展示されています)があります。夏至の朝は朝日がこの空間を駆け抜けるそうです。
「夏至光遥拝100メートルギャラリー」の隣は、伽藍ばかりの伽藍道。そこにとんでもないお宝が! ↓
法隆寺創建時のものだそうです。このようなものが見られるとは・・・言葉を失います。
「冬至光遥拝隧道」冬至の朝はこの隧道を貫いて朝日が昇るそうです。
「夏至光遥拝100メートルギャラリー」と「冬至光遥拝隧道」はこのような位置関係になっています。夏至と冬至では太陽の位置がこんなにも違うことを目で確かめることが出来ます。
「光学ガラズ舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席」
「冬至光遥拝隧道」の上は歩けますが「止め石」より先へはいけません。
止め石、他にも何か所かあります。
「三角塚」三角形の舞台の頂点は春分・秋分の正午の太陽の方角を指しているそうです。一部古墳の石が使われています、ここにも恐ろしい仕掛けがあります。↓
ミイラがはみ出しています、18世紀のイギリスのお城にあった魔除けの石像だそうです。
「明月門」室町時代
根津美術館正門として使用されていたものが寄贈され、江之浦測候所正門として再建されたそうです。
「夏至光遥拝100メートルギャラリー」の脇の階段を下りて小道を行くと箱根の名旅館 奈良屋にあった「旧奈良屋門」があります。
その先に茶室「雨聴天」があります。こちらは千利休作と伝えられる「待庵」の本歌取りとして構想されたそうです。本歌取りとは古典を引用しつつ新作にその精髄を転化させる手法を言うのだそうです。(ガイドブックより)
中には「日々是口実」の掛け軸があります。(格子の隙間から撮影)
みかん道を下りていくと「春日社社殿」があります。
奥の方は展望台になっていてベンチもあります。
とりあえずここで「海景」シリーズを撮ります。
さらに下っていくと「化石窟」という建物があります。
大型の化石や、北条攻めの際、秀吉軍が建てた「禁令立て札」などがあり大変興味深い。
竹林エリアを下りていくと鳥居があります。
「片浦稲荷大明神」は、もともとは現在の渋谷近辺にあったものを譲り受けここにお祀りしたそうです。
さらに竹林の中の道を通って「化石窟」に戻ります。その途中にも興味深いものがたくさんあります。
これでほぼ一周したことになり、休憩をはさみ3時間でちょうどいいくらいです。
ここは記憶の中にあるものが呼びこされるような空間でした。今後も変わっていく江之浦測候所を訪れてみたいと思います。(部分編へ続きます)