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美術館・博物館・名建築のススメ

その61:ラウル・デュフィ展― 絵画とテキスタイル・デザイン ―

*基本データ

場所:パナソニック留美術館

行った日:2019/11

展覧会 URL ⇒ラウル・デュフィ展 | パナソニック汐留美術館 Panasonic Shiodome Museum of Art | Panasonic

f:id:descri:20210723084118j:plainラウル・デュフィ《ニースの窓辺》1928年

f:id:descri:20210815085301j:plainラウル・デュフィモーツァルトに捧ぐ》1915年

75×62cm、バイオリン・彫刻・ピアノ・楽譜などがセザンヌのような多視点による配置で描かれています。各所に施された斜めの筆致が画面に奥行きと立体感を生み、鮮烈な色使いで見る者に迫ってきます。

f:id:descri:20210815085324j:plainラウル・デュフィ《赤いヴァイオリン》1946年

54×62cm、デュフィが「調性画法」と呼んだ「単一の色を基調とする、または色数を限定した手法」で描かれた作品。赤い背景にヴァイオリンと楽譜が描かれています。葉のデザインが、音楽と絵画の共鳴を装飾しているかのようです。

f:id:descri:20210815085342j:plainラウル・デュフィ《黄色いコンソール》1949年

93×81cm、デュフィのアトリエに置かれている14世紀時代のコンソールとヴァイオリン・楽譜が描かれています。コンソールの微妙に変化する黄色と下方の壁の薄い青が調和しています。鏡のまわりやコンソールに施された彫刻の薄い緑がアクセントになり、楽譜の音符とヴァイオリンは絵の中でリズムを刻んでいます。

f:id:descri:20210814133650j:plainデュフィのテキスタイルを用いた舞台衣装の撮影スポット。一緒に写真を撮るには勇気が必要かも。デュフィファッション・デザイナーのポール・ポワレと布地の共同開発をしたり、リヨンにあるビアンキーニ=フェリエ社と契約し、布地の図案を提供したりしていたそうです。